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隠れ貧血ってなに?

伊藤史子

サイト監修:あやこいとうクリニック 伊藤史子先生

隠れ貧血という言葉をご存知でしょうか?

血液内の赤血球数やヘモグロビン値が正常にも関わらず、ヘモグロビンの質を反映する平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)という検査項目が、基準である32%以下を示す場合を、隠れ貧血と呼びます。

あなたも実は…?隠れ貧血とは何か

隠れ貧血とは、わかりやすく言えば、赤血球の頭数は揃っているのに、1個1個の赤血球内部のヘモグロビンの質がイマイチな状態のこと。

ヘモグロビンの質とは、酸素化の効率のことで、いくらヘモグロビンを送り込んでも酸欠状態が改善されなくなってしまいます。

平均赤血球容積(MCV)とは

平均赤血球容積(MCV)と呼ばれる検査項目の値が小さい場合も、隠れ貧血にあたります。MCVが小さいというのは、運搬可能な酸素量が小さいということで、酸素化の効率低下となります。

ですが一方、この数値が大きくなりすぎて、100以上を示す場合も、酸素化の妨げとなってしまいます。

こうした値は、赤血球は勿論、細胞分裂~成熟に影響する、ビタミンB12や葉酸の不足を裏付けるものです。胃切除後の患者さんにもよく認められることがあり、大球性貧血と呼ばれます。

過度なダイエットによる栄養不足に注意

更に、大きな意味では、鉄があっても使えないタイプも隠れ貧血に含まれます。哺乳類である私たちは、植物であるほうれん草の鉄を取り込んで貯蔵できても、たんぱく不足によって、植物用の鉄から、動物用の鉄にアレンジして用いるのが下手。

いくら鉄分を取り入れても、不飽和鉄(UIBC)ばかりが多く、実際に体内で働く血清鉄やフェリチンが低い値の場合や、不飽和鉄や血清鉄の値に問題が無くても、フェリチンを計測すると非常に少ない値を示す場合などがこれに当たります。

過度なダイエットなどで、鉄分の吸収に必要な栄養素を取り込めていないと、この隠れ貧血が起こる可能性が高まります。

主だった赤血球検査が一見正常に見えても、たちくらみ、頭痛や、傷の治りの遅延、繰り返すウィルス感染などに悩まされている方は、一度医療機関で隠れ貧血についてもチェックしてみるべきでしょう。

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